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2011 年度 実績報告書

マルチパラメータ解析技術を利用した腫瘍マーカーの網羅的解析

研究課題

研究課題/領域番号 22590334
研究機関山口大学

研究代表者

近藤 智子 (古屋 智子)  山口大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (30379979)

キーワードセルアレイ / 腫瘍マーカー / サイトメトリー
研究概要

本年度は18種類のがん由来の培養細胞を培養し、セルアレイを作成し、10種類の腫瘍マーカーやがん関連遺伝子産物の発現量をレーザースキャニングサイトメーター(LSC)で測定した。
セルアレイの作成プロトコールは昨年度の検討でおおむね確立していたが、培養細胞の種類によってはスポッターにセッティングする際の細胞濃度を調整した。1枚のセルアレイには正常細胞(ヒト胎児線維芽細胞由来の培養細胞)を1種類、がん由来培養細胞を9種類、合計10種類の培養細胞をそれぞれ5スポットずつスポットするようにデザインした。自動スポッターを使用し、40枚のセルアレイを作成した(Aセット)。同様の作業を別の9種類のがん由来培養細胞で行い、こちらも40枚のセルアレイを作成した(Bセット)。
免疫染色に使用した一次抗体は腫瘍マーカーやがん関連遺伝子産物に対するものを使用した。それぞれの抗体についてAセット、Bセットともに少なくとも2枚のセルアレイスライドグラスに対して蛍光免疫染色を行い、RNase処理後、PI (propidium iodide)で核染色した。染色後のサンプルはLSCで各細胞における免疫染色の強度と核染色強度(核DNA量)を測定した。LSCでは細胞のスライド上の位置情報も同時に取得できるため、セルアレイの全範囲を一度に測定したのちに、各細胞がスポットされている5スポットだけを取り出して解析することが可能であり、それぞれの抗体について、細胞種類ごとにデータを抽出した。
このようにして得られたデータについては、現在解析中であるが、まだ測定した細胞の種類や抗体の種類が少ないこともあり、今年度は結論がでていない。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2年度め終了時において、ほぼ予定通りのデータを得ることができたため。

今後の研究の推進方策

最終年度は上半期でさらに多くの細胞種および抗体でデータを得る。下半期はそれらのデータを解析し、腫瘍分類の新しい知見が得られることを目指す。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] DNA copy number aberrations associated with the clinicopathological features of colorectal cancers : Identifiation of genomid biomarkers by array based comparative genomic hybridization2011

    • 著者名/発表者名
      Nakao M
    • 雑誌名

      Oncology report

      巻: 25 ページ: 1603-1611

    • DOI

      10.3892/or.2011.1246

    • 査読あり
  • [学会発表] 乳癌におけるDNAコピー数異常領域に存在する遺伝子産物の乳癌培養細胞に対する影響についての検討2011

    • 著者名/発表者名
      古屋智子
    • 学会等名
      第100回日本病理学会総会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(横浜市)
    • 年月日
      2011-04-29

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公開日: 2013-06-26   更新日: 2013-11-08  

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