研究課題
基盤研究(C)
マウスAPOBEC3は外来性のレトロウイルスの複製を制御する宿主因子であり、レトロウイルス自然抵抗性のC57BL/6(B6)系統では、抗ウイルス活性の高いAPOBEC3バリアントが多く発現している。B6マウスでは生後1年までにがんを発症することは稀であるが、APOBEC3欠損下では雌個体の一部で乳癌とリンパ性白血病の発症を認め、それら発症マウスでは内在性乳癌ウイルスmouse mammary tumor virus (MMTV)の転写産物が多く発現していた。本研究は、APOBEC3が内在性レトロウイルスの発現を制御することでがん発症を抑制している可能性を示した。
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