(1)Lnkドミナントネガティブ変異体 (Lnk-DN) 遺伝子導入用ウイルス作製:ウイルスベクターにLnk-DN +発現マーカー(Plum) 遺伝子を組み込み(Lnk-DN+Plum) 遺伝子導入用ウイルス作製した。発現解析のため Jurkat 細胞に導入したがPlum の発現輝度が非常に低かった。ウイルス作製の条件(プラスミド使用量、パッケージング細胞の培養条件など)を検討したが輝度亢進は得られずPlum 色素自体の輝度の低さと考えられた。本来の目標である、HSCへのgp91phox +Lnk-DN 遺伝子の同時導入(KO + Plum) をJurkat 細胞で解析するも二重陽性細胞は正確には同定できなかった。他の発現マーカー候補がなくgp91phox + KOベクターにLnk-DN を組み込むこととし、現在同ベクターの作成中である。 (2)Lnkドミナントネガティブ変異体 (Lnk-DN) 遺伝子導入後のHSC増殖能の検討:きわめて低輝度であるため確実に判断できないが、マウスHSCにPlum単独及びLnk-DN-Plum遺伝子を導入し、陽性と判断される細胞集団をフローサイトメーターで分離しマウスへの移植を試みた。現在、経過観察中である。
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