RP S19 単量体機能は保持し、RP S19 多量体機能が欠損したノックインホモマウスは、僅かではあるが有意差を持って骨随細胞数、脾臓細胞数、末梢血中の赤血球数が減少していました。さらに、 好塩基性赤芽球の割合を調べるために骨随細胞と脾臓細胞を CD71 ・ TER119 で染色し FACSで解析すると、コントロールマウスに比べてノックインマウスの好塩基性赤芽球の割合も減少していました。また、溶血性貧血等をフェニルヒドラジンで誘導し赤血球数の回復動態を観察すると、コントロールマウスに比べてノックインマウスの赤血球数の回復動態も減少していました。現在、日本の DBA 患者に RP S19 多量体が関与するかを臨床の先生にお願いして骨髄液、末梢血、尿などの資料を使用できるかを検討しています。その後、RP S19 多量体による造血島形成作用を介した赤芽球の品質管理機構の発表をする予定です。
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