研究概要 |
1.TAX1BP1-遺伝子欠損マウス(以下、KOマウス)及び正常マウス心弁膜組織の免疫染色観察 生後3、8、16、32週齢のKOマウス及び同腹野生型の心臓組織におけるターゲット候補KC並びにその受容体の発現様式を免疫組織化学的に解析した。生育ステージ別にこれらターゲット分子の発現様式を検討した結果、心弁膜の肥厚部位に明確な染色像が確認された。 2.KOマウス及び正常マウス心弁膜組織からのtotal RNAの抽出 生後3、8、16週齢のKOマウス及び同腹野生型の心臓組織切片を専用のスライドグラス上に固定し、Laser-Captured Microdissection (LCM)を用いて心弁膜切除後、Total RNA lsolation Mini Kit (Agilent)を用いてtotal RNAを抽出精製し、cDNAに変換した。 3.KOマウス及び正常マウス心弁膜組織のトランスクリプトーム解析 生後3、8、16週齢のKOマウス及び同腹野生型の心弁膜組織より抽出した200ngのtotal RNAをQuick Amp Labeling Kit, two-color (Agilent)でラベル化し、遺伝子発現プロファイル解析した。現在8、16週齢の解析は終了し、KOマウスにおける自然免疫や心機能に関連する遺伝子の発現異常を確認している。生後3週齢のサンプル解析も順調に進行中である。
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