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2011 年度 実績報告書

血漿GVHDバイオマーカーCCL8の病態形成機能に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22590365
研究機関札幌医科大学

研究代表者

小海 康夫  札幌医科大学, 医学部, 教授 (20178239)

キーワードアレルギー・喘息 / プロテオーム / トランスレーショナルリサーチ / GVHD / バイオマーカー
研究概要

昨年度の予定通り以下の研究を実施した。。
1)酵母PichiaによるリコンビナントマウスCCL8の大量産生系を確立した。本組み換えCCL8を用いて種々のマテリアルを引き続き作成していく。数種類の抗体を作成し、サンドイヅチELISA法に用いるための無血清化が終了した。免疫組織学的同定、フローサイトメーターによる同定、細胞および臓器タンパク質抽出液による同定が必要である。ホルマリン固定パラフィン切片、フローサイトメーターなどに適する抗体の完成に地被いている
2)GVHDモデルマウスの免疫細胞組織学的解析:移植後、各ステージにおけるCCL8を発現する細胞の詳細な検討を行った。特に肺において、CD11b(+),Mac1陽性細胞に大量のCCL8の発現を認めた。また、ホルマリン固定標本での検討では、皮膚、特に真皮に存在する大型細胞にCCL8の大量発現を見出した。現在、この細胞の細胞系譜の同定を試みている。
3)Zinc finger nucleaseによるKOマウスの確立育種と戻し交配:
CCL8発現欠損動物としてZinc finger nucleaseによる遺伝子改変を実施し、5種類のラインを確立し、すべてC57BL6の背景の近交系として確立した。今後、これらのマウスの基礎的検討とアロ移植でのGVHDの発症の詳細な検討に入る。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

FACS用のモノクローナル抗体および強い中和活性を有する抗体がいまだ確立していないため、おおむね順調とした。他の要素はすべて計画どおりに進んでいる。

今後の研究の推進方策

現在まで開発・作成してきた抗体、KOマウス、TGマウス、組み換えCCL8をおちいて、アロ移植におけるCCL8の病態形成機能の詳細が、いよいよ分子レベルで検討できる。これらの研究を通じて血漿GVHDバイオマーカーCCL8の病態形成機能に関する基礎的検討を進めたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Early expression of plasma CCL8 closely correlates with survival rate of acute graft-versus-host disease in mice2011

    • 著者名/発表者名
      Yamamoto M, Ota A, Hori T, Imai S, Sohma H, Suzuki N, Hatakeyama N, Inazawab N, Ito M-Y, Kimura H, Tsutsumi H, Kokai Y
    • 雑誌名

      Exp Hematol (2011)

      巻: 39(11) ページ: 1101-1112

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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