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2012 年度 実績報告書

条虫類の系統分類や集団遺伝解析に用いる核DNAマーカーの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22590376
研究機関旭川医科大学

研究代表者

中尾 稔  旭川医科大学, 医学部, 准教授 (70155670)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード条虫類 / 系統分類 / 核DNAマーカー
研究概要

条虫類の系統分類や集団遺伝解析に用いる核DNAマーカーの開発を目的とし、RNA polymerase II second largest subunit(rpb2)、phosphoenolpyruvate carboxykinase(pepck)、DNA polymerase delta(pold)の蛋白遺伝子をクローニングし、塩基配列を決定して、条虫類一般に用いることができるPCRプライマーを設計できた。また、エキノコックス属の系統関係を解析するために短鎖散在反復配列(SINE、short interspersed element)のクローニングを試みたが、適当なものを分離することができず、SINE用PCRプライマーの設計には失敗した。しかし、核蛋白遺伝子マーカーはシングルローカスであると考えられたため、これらを用い、さらに核18Sリボソーム遺伝子の解析も加え、エキノコックス属とテニア属の系統関係を推定することができた。特にテニア属は側系統群であることが判明したため、属の改訂に着手した。Taenia taeniaeformisとその近縁種には、テニア属のシノニムとされていたHydatigera 属を復活させ、Taenia mustelaeにはVersteria属を新設した。この分類学的改訂によって、テニア属として残ったグループがあるが、これは2つの単系統群を内包しているため、今後、解析タクサの数を増やして、更なる改訂を行なう予定である。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Molecular phylogeny of the genus Taenia (Cestoda: Taeniidae): Proposals for the resurrection of Hydatigera Lamarck, 1816 and the creation of a new genus Versteria.2013

    • 著者名/発表者名
      Minoru Nakao
    • 雑誌名

      International Journal for Parasitology

      巻: 43 ページ: 427-437

    • DOI

      10.1016/j.ijpara.2012.11.014

    • 査読あり
  • [学会発表] テニア科条虫の分類学的改訂2013

    • 著者名/発表者名
      中尾 稔
    • 学会等名
      第82回日本寄生虫学会大会
    • 発表場所
      東京医科歯科大学
    • 年月日
      20130329-20130331

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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