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2012 年度 実績報告書

クリプトスポリジウム症の効果的な治療に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22590378
研究機関金沢大学

研究代表者

所 正治  金沢大学, 医学系, 講師 (30338024)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードクリプトスポリジウム / アデノシン代謝 / 創薬 / 抗がん剤 / 核酸代謝 / 卵黄抗体
研究概要

初年度に確立したリアルタイムPCRを用いたクリプトスポリジウムの培養細胞内における増殖定量評価法を用いた感染・増殖阻害スクリーニングを、今年度も継続的に実施した。成果の概要は以下の通り。今年度は、主に卵黄抗体(鶏卵抗体)のクリプトスポリジウム感染阻止効果についてスクリーニングを実施した。
(1) クリプトスポリジウムP15組換えタンパク質により作成した抗P15 IgY抗体を10mg/ml濃度で使用した場合、培養系において約38%のスポロゾイトの侵入阻止を見ることが判明。
(2) P23 IgY抗体を同濃度で使用した場合には、約76%の侵入阻止効果を認めた。
(3) 同濃度のP15およびP23 IgY抗体をコンビネーションで使用すると約87%の侵入阻止効果を認めた。
(4) 局所において卵黄抗体のこれほどの高濃度を生体内で維持することは、現実に使用する場合には問題となりうるが、スポロゾイトの侵入前に抗スポロゾイト抗体が実際に感染を阻止しうる可能性を明らかにすることができた。
本研究で確立したクリプトスポリジウムの細胞侵入効率および侵入後の増殖レベルの定量的評価法は、クリプトスポリジウム治療法の確立を目指した研究に極めて有用であり、幅広いプロトコルに応用可能である。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] 腸管寄生原虫の遺伝子検査法2012

    • 著者名/発表者名
      吉川 尚男、橘 裕司、所 正治、阿部 仁一郎
    • 雑誌名

      検査と技術

      巻: 40(6) ページ: 478-492

  • [学会発表] 免疫不全患者において考慮すべき日和見原虫症のリスク2012

    • 著者名/発表者名
      所 正治
    • 学会等名
      第20回食細胞機能異常症研究会
    • 発表場所
      東京慈恵会医科大学南講堂(東京)
    • 年月日
      20121215-20121215
    • 招待講演
  • [学会発表] 症例にみる寄生虫感染症2012

    • 著者名/発表者名
      所 正治
    • 学会等名
      第19回中部圏支部微生物検査研究班宿泊研修会
    • 発表場所
      加賀片山津温泉佳水郷(石川県)
    • 年月日
      20121110-20121111
    • 招待講演

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公開日: 2014-07-24  

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