研究概要 |
難治性の呼吸器感染症 MAC 症の起因菌である Mycobacterium avium-intracellulare complex (MAC)菌は糖ペプチド脂質抗原 glycopeptidolipid (GPL)により 28 種類の血清型が規定される。本研究では、構造類似の血清型特異 7, 12, 13 型について糖鎖構造を明らかにし、生合成遺伝子の解析を行った。さらに、これら血清型特異 GPL が Toll-like receptor2(TLR2)を介して宿主認識されることを解明した。宿主認識には GPL の糖鎖のアセチル基修飾が重要であった。以上の結果から、MAC 菌は血清型特異 GPL の違いにより感染性・病原性が制御されていることが示唆された。
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