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2010 年度 実績報告書

イムノグロブリンクラススイッチにおけるPI3Kによる制御機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 22590437
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

藤猪 英樹  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (50356250)

キーワードイムノグロブリン / クラススイッチ / PI3K / Akt / サイトカイン / LPS / B細胞
研究概要

これまでにクラスIA型フォスフォイノシタイド3キナーゼ(PI3K)の制御サブユニットであるp85α K0マウスにおいてIgEの産生亢進が見られる事を報告し、in vitroにおいてもPI3K阻害剤を用いる事でIgEへのクラススイッチリコンビネーション(CSR)が亢進する事を確認していたため、本研究ではp85αのCSR制御機構におけるp85αが制御する標的分子を明らかにし、CSRの人為的制御に繋げることを目的とし、PI3K依存的CSRに直接関与するサイトカインシグナルとPI3Kシグナルの関係について解析を行った。その結果、LPS刺激によるIgG1、IgG3へのCSRがp85αノックアウトマウス由来のB細胞において著減することを確認し、CSRに必須であるgerm line transcription(GLT)、post switch transcript(PST)の形成も減少していることを確認した。一方、LPS刺激にIL-4刺激を加える事により、p85αノックアウトマウス由来のB細胞にみられるIgG1、IgG3へのCSR不全が解除される事を見出した。以上の事はPI3Kが抗体のCSRの制御に深く関与している可能性を強く示唆するものであることに加え、その反応がサイトカインシグナルなどにより可逆的に制御可能であることが強く示唆された。

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公開日: 2012-07-19  

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