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2011 年度 実績報告書

形質細胞様樹状細胞特異的遺伝子改変マウスによる樹状細胞の動態制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22590444
研究機関大阪大学

研究代表者

星野 克明  大阪大学, 免疫学フロンティア研究センター, 寄付研究部門准教授 (50324843)

キーワード形質細胞様樹状細胞
研究概要

形質細胞様樹状細胞(pDC)をマーキングし、その動きを明らかにするために、マウスpDCに優位に発現しているSiglecH遺伝子プロモーター下流に蛍光タンパク質Kikume Green-Red(KikGR)遺伝子をノックインする方法で、遺伝子改変マウス系統を樹立した。pDCにおけるKikGRの発現を解析したが、pDC以外の樹状細胞にもKikGR発現が僅かに見られる結果を得た。さらに、同様の方法でSiglecH遺伝子座にcreリコンビナーゼ遺伝子をノックインしたマウス(cre-KI)を作成し、cre発現の特異性を確認したが、pDCにおける発現の特異性は観察されなかった。個体発生あるいは、樹状細胞の発生・分化過程において、creが発現していると考えられた。
その対策として、新たにSiglecH遺伝子座にタモキシフェン誘導性cre(creレコンビナーゼ-改変型ヒトエストロゲン受容体融合タンパク質、creERT2)遺伝子をノックインしたマウス(creERT2-KI)系統を樹立した。今後は、タモキシフェン投与によるcre発現の特異性について検討し、pDCマーキングについて検討する。
また、SiglecH以外にも、pDC特異的に高発現する遺伝子A、Bを見出している。遺伝子Aについては、そのプロモーター下流にKik-GR遺伝子をノックインしたマウス系統を樹立した。今後は、pDCにおけるKik-GR発現の特異性を検討する。さらに、遺伝子Aホモ変異マウスの表現形について解析を行う。遺伝子Bについても、同様の方法により、蛍光タンパク質をノックインしたマウス系統を作製中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

マウスSiglecH遺伝子座に、蛍光タンパク質遺伝子やcreをノックインする方法では、pDCのみをマーキングする事ができない事が明らかとなったから。その対策を既に講じている。また、人事異動により、研究を実施する所属機関が変わったために、特にマウスを使用する実験に遅れが出ている。

今後の研究の推進方策

対策として、新たにSiglecH遺伝子座にタモキシフェン誘導性cre遺伝子をノックインしたマウス系統を樹立している。今後は、タモキシフェン投与に依存したcre発現を検討し、pDCマーキングの特異性について検討する。
また、SiglecH以外にも、pDC特異的に高発現する遺伝子A、Bを見出している。遺伝子Aのプロモーター下流にKik-GR遺伝子をノックインしたマウス系統を樹立した。今後は、pDCにおけるKik-GR発現の特異性を検討する。さらに、遺伝子Aホモ変異マウスの表現形について解析を行うことを計画している。遺伝子Bについても、同様の方法により、蛍光タンパク質をノックインしたマウス系統を作製中である

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] CD8陽性樹状細胞サブセットの動的制御機構の解析2012

    • 著者名/発表者名
      邊見弘明
    • 雑誌名

      Cytometry Eesearch

      巻: 22 ページ: 31-35

  • [学会発表] BDCA3+DCの発現するケモカインレセプターXCR1とNK細胞活性化能の解析2011

    • 著者名/発表者名
      伊藤量基
    • 学会等名
      日本免疫学会
    • 発表場所
      幕張メッセ(千葉県)
    • 年月日
      2011-11-29
  • [学会発表] ケモカイン受容体Xcr1発現樹状細胞のin vivoにおける機能的意義2011

    • 著者名/発表者名
      山崎千尋
    • 学会等名
      日本免疫学会
    • 発表場所
      幕張メッセ(千葉県)
    • 年月日
      2011-11-28

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公開日: 2013-06-26  

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