研究課題/領域番号 |
22590444
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
星野 克明 大阪大学, 免疫学フロンティア研究センター, 寄付研究部門准教授 (50324843)
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キーワード | 形質細胞様樹状細胞 |
研究概要 |
形質細胞様樹状細胞(pDC)をマーキングし、その動きを明らかにするために、マウスpDCに優位に発現しているSiglecH遺伝子プロモーター下流に蛍光タンパク質Kikume Green-Red(KikGR)遺伝子をノックインする方法で、遺伝子改変マウス系統を樹立した。pDCにおけるKikGRの発現を解析したが、pDC以外の樹状細胞にもKikGR発現が僅かに見られる結果を得た。さらに、同様の方法でSiglecH遺伝子座にcreリコンビナーゼ遺伝子をノックインしたマウス(cre-KI)を作成し、cre発現の特異性を確認したが、pDCにおける発現の特異性は観察されなかった。個体発生あるいは、樹状細胞の発生・分化過程において、creが発現していると考えられた。 その対策として、新たにSiglecH遺伝子座にタモキシフェン誘導性cre(creレコンビナーゼ-改変型ヒトエストロゲン受容体融合タンパク質、creERT2)遺伝子をノックインしたマウス(creERT2-KI)系統を樹立した。今後は、タモキシフェン投与によるcre発現の特異性について検討し、pDCマーキングについて検討する。 また、SiglecH以外にも、pDC特異的に高発現する遺伝子A、Bを見出している。遺伝子Aについては、そのプロモーター下流にKik-GR遺伝子をノックインしたマウス系統を樹立した。今後は、pDCにおけるKik-GR発現の特異性を検討する。さらに、遺伝子Aホモ変異マウスの表現形について解析を行う。遺伝子Bについても、同様の方法により、蛍光タンパク質をノックインしたマウス系統を作製中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
マウスSiglecH遺伝子座に、蛍光タンパク質遺伝子やcreをノックインする方法では、pDCのみをマーキングする事ができない事が明らかとなったから。その対策を既に講じている。また、人事異動により、研究を実施する所属機関が変わったために、特にマウスを使用する実験に遅れが出ている。
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今後の研究の推進方策 |
対策として、新たにSiglecH遺伝子座にタモキシフェン誘導性cre遺伝子をノックインしたマウス系統を樹立している。今後は、タモキシフェン投与に依存したcre発現を検討し、pDCマーキングの特異性について検討する。 また、SiglecH以外にも、pDC特異的に高発現する遺伝子A、Bを見出している。遺伝子Aのプロモーター下流にKik-GR遺伝子をノックインしたマウス系統を樹立した。今後は、pDCにおけるKik-GR発現の特異性を検討する。さらに、遺伝子Aホモ変異マウスの表現形について解析を行うことを計画している。遺伝子Bについても、同様の方法により、蛍光タンパク質をノックインしたマウス系統を作製中である
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