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2010 年度 実績報告書

乳癌医療に対する健常者・患者の選好に関する実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 22590451
研究機関筑波大学

研究代表者

近藤 正英  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (70334068)

キーワード乳癌 / 健常者 / 患者 / 選好 / 需要 / 効用値 / 経済評価 / クオリティ・オブ・ライフ
研究概要

平成22年度は,研究計画にしたがって,2つの課題のうちの,1)乳癌ハイリスク者の化学予防内服薬に対する選好調査と需要モデル推計については,調査票の作成を中心とした調査準備を行った.研究開始の直前に関連性の高い先行研究である乳癌検診に対する先行調査と需要モデル推計に関する研究論文がわが国で発表されたため,本研究での方法論的な新規性を確保するため,当該の研究者にコンタクトをとり,研究へのアドバイスを受ける体制を構築した.このため調査票の修正が重ねられ,テスト版の完成まで進捗した.もう1つの課題である2)乳癌の病期に応じた患者の健康水準の効用値を選好に基づく尺度であるEQ-5D調査については,予定通り,フィールドの確保まで進捗した.ただし,確保したフィールドは,当初計画で想定していた研究者の非常勤医員としての勤務先を一身上の理由から辞職したため,改めて,本分野で共同研究を行ってきている京都大学の関連病院での調査実施の協力を確保した.この変更は単独施設から多施設への変更であり,研究成果の外挿性を高める点ついては改善である.研究発表については,初年度であるので,課題2)の重要性を示す雑誌論文1件と学会発表1件を行った.両発表では,本研究に関わる論点として,原発性乳癌の術後化学療法に関する経済評価では,病状や治療とくに化学療法の影響によるクオリティ・オブ・ライフの定量的な評価が重要であるが,そのために必要な乳癌の病期に応じた患者の健康水準の効用値がわが国では測定されてきていないことが,大きな問題であり,研究を進めるべきポイントであることを論じた.尚,雑誌論文では比較的再発リスクの低い患者群に関する検討であり,学会発表は比較的再発リスクが高い患者群での検討である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Economic evaluation of the 21-gene signature (Oncotype DX(R)) in lymph node-negative/positive, hormone receptor-positive early-stage breast cancer based on Japanese validation study (JBCRG-TRO3)2010

    • 著者名/発表者名
      Kondo M, Hoshi SL, Yamanaka T, Ishiguro H, Toi M
    • 雑誌名

      Breast Cancer Research and Treatment

      巻: 130巻 ページ: DOI10.1007/s0549-010-1243-y

    • 査読あり
  • [学会発表] 高リスク乳癌患者に対する予防的G-CSF併用第3世代化学療法レジメンの医療経済学的評価に関する研究2010

    • 著者名/発表者名
      中村清吾, 手良向聡, 柳原一広, 戸井雅和
    • 学会等名
      日本乳癌学会
    • 発表場所
      ロイトン札幌(北海道)
    • 年月日
      2010-06-25

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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