研究課題/領域番号 |
22590452
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
瀬尾 恵美子 筑波大学, 附属病院, 病院講師 (80422179)
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研究分担者 |
前野 哲博 筑波大学, 人間総合科学研究科, 教授 (40299227)
小川 良子 筑波大学, 附属病院, 病院講師 (80517483)
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キーワード | 医療・福祉 / ストレス / 初期研修 / 研修医 |
研究概要 |
今回の研究は、新医師研修制度の導入より6年を経過した現段階での研修医のストレスについて、現状の把握ならびに更なる改善のための方策について検討し、安全で質の高い研修体制の構築に資することを目的としている。 ◆質問票の開発:以下の内容を含む質問票を開発した。 (1)「ストレス要因の認知」:ストレス要因として質的負担感、量的負担感、対人関係困難、ストレス緩和要因として達成感、同僚上司のサポート、仕事の自由度の6つの尺度からなる簡易職業性ストレス評価表(20項目)、(2)抑うつ状態:CES-D(The Center For Epidemiologic Studies-Depression Scale)、(3)個人的特性:ストレス耐性について評価するSOC(Sense of Coherence:29項目)、(4)診療への影響:我々が開発した医療の質スコア(11項目)を使用、(5)指導医によるサポート:我々が開発した指導医サポートスコア(7項目、4段階尺度)を使用 ◆調査施設の募集:REIS(厚生労働省臨床研修プログラム検索サイト)に掲載されている、平成20年、平成22年の両方のマッチングにてマッチ者がいる全ての病院に参加依頼書を送付し、アンケート調査への参加を要請した。41の大学病院、213の市中病院より参加登録があり、参加研修医数は大学病院、市中病院それぞれ約1,200名となった。 ◆調査の実施:平成23年2月~3月に、対象施設の2年目研修医(平成21年度採用)に対してアンケート調査を行った。1年目研修医(平成23年度採用)のオリエンテーション時に使用するアンケート調査用紙を対象施設に配布した。 ◆結果の解析:現在、2年目研修医のアンケート用紙の回収中である。得られたデータを入力して統計解析を行い、研修医のストレス要因、ストレス反応の実態等を明らかにするとともに、4月以降1年目研修医と2年目の研修医の比較を行う。
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