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2011 年度 実績報告書

初期研修における研修医のストレスに関する多施研究

研究課題

研究課題/領域番号 22590452
研究機関筑波大学

研究代表者

瀬尾 恵美子  筑波大学, 医学医療系, 講師 (80422179)

研究分担者 前野 哲博  筑波大学, 医学医療系, 教授 (40299227)
小川 良子  筑波大学, 附属病院, 病院講師 (80517483)
キーワード医療・福祉 / ストレス / 初期研修 / 研修医
研究概要

本研究は、新医師研修制度の導入より7年を経過した現段階での研修医のストレスの把握、ならびに研修環境の改善の方策について検討し、安全で質の高い研修体制の構築に資することを目的としている。
◆平成23年度研修医のオリエンテーション時アンケートの実施、回収:以下の内容を含む質問票を、参加登録を行った41の大学病院当213の市中病院で実施し、1,734名の研修医よりアンケート用紙を回収した。
アンケート内容:(1)抑うつ状態:CES-D(The Center For Epidemiologic Studies-Depression Scale)、(2)個人的特性:ストレス耐性を評価するSOC(Sense of Coherence:13項目)、(3)研修医の家族構成、喫煙、飲酒歴など
◆平成23年度研修医の研修開始3ヶ月後のアンケート用紙の配布、回収:以下の内容を含む質問票を、前回参加を受託した研修医に配布し、1,238名より有効回答を得た。
アンケートの内容:(1)「ストレス要因の認知」:ストレス要因として質的負担感、量的負担感、対人関係困難、ストレス緩和要因として達成感、同僚上司のサポート、仕事の自由度の6つの尺度からなる簡易職業性ストレス評価表(20項目)、(2)抑うつ状態:CES-D(The Center For Epidemiolgic Studies-Depression Scale)、(3)個人的特性:ストレス耐性を評価するSOC(Sense of Coherence:13項目)、(4)診療への影響:我々が開発した医療の質スコア(11項目)、(5)指導医によるサポート:我々が開発した指導医サポートスコア(7項目、4段階尺度)、(6)研修医の研修科、担当患者数、勤務時間、休日など
◆結果の解析:平成23年度研修医で、研修開始3か月後に新たに抑うつ状態を呈した研修医は242人(19.5%)であった。研修医の労働環境としては、平日の勤務時間が平均12.2時間、休日の勤務時間が平均43時間、当直回数が平均5.8回/月であった。今後、データをさらに解析し、研修医のストレス反応の実態を明らかにしていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画に沿って、全国250病院を対象として、平成23年2月、平成23年4月、平成23年7月に「初期臨床研修における研修医のストレスに関する全国調査」調査票を配布し、平成21年度研修医1573名、平成23年度研修医1,238名より回答を得た。分析したアンケート結果を平成24年度に学会報告の予定である。また、平成23年度研修医の3回目のアンケートを平成25年1月に予定している。

今後の研究の推進方策

現在、研究計画が順調に遂行されており、当初の計画の変更予定はない。今後は、平成23年度研修医の研修修了時のアンケートを予定通りに行い、平成21年度研修医と比較するとともに、我々が以前行った初期臨床研修が開始した平成16年度研修医とも比較検討する予定である。また、研究成果を広く知ってもらうために、積極的に学会発表、論文発表を行う予定である。

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公開日: 2013-06-26  

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