約5600病院に行ったアンケート調査をもとに、各病院に、患者図書館に関するDVDと、パンフレットを配布し終えた結果として、現地の状況調査を行った。現地従事者からは、DVDの患者への貸出しや、パンフレットについて等、の質問や、現状況での患者の利用状況、問題点など貴重な意見が集まった。これと並行し、病院や患者図書館が充実していると言われている隣国・韓国への視察も試み、日本との違いやシステム等も調査した。充実度においては韓国が一歩先を行っている状況があった。日本での患者サービスや疾患情報、病院経営・診療関係などの諸問題に、積極的な病院参加の患者図書館の充実を図る必要性があると考えられた。 東京でミーティングを開催し、集まった情報の検討、高齢者施設や公共図書館の健康コーナーについての調査の検討などを行った。現公共図書館司書の渡辺氏より、現状の説明や、健康コーナーの充実度、利用者の意見などが報告された。現段階では、病院側が公共図書館と連携関係にあるところは少ない。病院への貸出で、感染や消毒に関することが不明になっていると思われた。前記、韓国では貸出返却書物は全て消毒し、衛生管理ができていた。日本では消毒をしているところは不明であった。次年度はその点についても調査を続ける。また、ミーティングの際、秋田県立の病院から鈴木氏を迎え、院内の状況などを報告してもらい、当病院の患者図書館での新たな試みとしての貸出方法について話し合い、参加協力の承諾を得た。
|