研究課題/領域番号 |
22590459
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
若杉 雅浩 富山大学, 大学院・医学薬学研究部(医学), 講師 (40377247)
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キーワード | トリアージ / 救急外来 / データベース / CTAS / JTAS / 緊急度判定 |
研究概要 |
本研究は、(1)救急外来における標準化された患者トリアージシステムを確立し、(2)トリアージ結果を一元化して集積するためのデータベースを構築する、(3)データベースに集積された情報を客観的に分析し評価を行って結果をフィードバックすることで「科学的根拠を持つERトリアージシステムの構築を図る」ことを目的としている。 平成23年度の研究成果としては 1、共同研究者であるカナダAlberta大学のBullard教授と協力し、カナダ救急医学会が作成した標準的なERトリアージシステムであるCTAS: Canadian Triage and Acuity Scaleを参考とした日本版のERトリアージシステム(JTAS)を開尭し、救急外来においてタブレットPCを用いて救急受診患者の緊急度を的確に判定できるシステムを構築した。 2、我々がこれまで取り組んできたシミュレーション教育のノウハウを生かして、ERトリアージシステムの実際の臨床現場での使用方法について講習を行った。看護師、医師、救急救命士を対象として8時間の講習を行い適切にERトリアージが行われるような教育体制を確立した。 3、これらの取り組みの経過に関して世界救急医学会、ヨーロッパ救急医学会において発表し、本研究の今後の方向性について世界各国の研究者と意見交換・討議を行った。 これらの研究成果を踏まえて、今後はトリアージ結果を迅速且つ簡便に入力し集積することが可能となるデータベースシステムの構築を進めていくことを予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
基本となるERトリアージシステムであるJTASの開発は終了し、それを用いた救急外来での患者トリアージ方法の実際に関する講習会も順調に開催され、今後実際のデータ収集が進んでいくものと思われる。
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今後の研究の推進方策 |
富山県内の二次救急医療機関にJTASシステムを提供し救急外来における患者トリアージ結果をデータベース上に集積して解析し分析することでトリアージシステムの改善を図り、救急外来におけるトリアージの患者安全に及ぼす影響について科学的に分析検討するための基礎資料とする。
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