本研究は、①救急外来における標準化された患者トリアージシステムを確立し、②トリアージ結果を一元化して集積するためのデータベースを構築する、③データベースに集積された情報を客観的に分析し評価を行って結果をフィードバックすることで「科学的根拠を持つERトリアージシステムの構築を図る」ことを目的としている。 平成24年度の研究成果としては1、JTASトリアージシステムを用いた救急外来におけるトリアージを富山県内の二次救急病院において実践できるように体制整備・教育を行った。2、実際の救急医療現場でのトリアージ結果を集積することで、緊急度判定の有用性につき検討できるようにした。3、これらの取り組みの経過に関して日本救急医学会、世界救急医学会において発表し、本研究の今後の方向性について世界各国の研究者と意見交換・討議を行った。 これらの研究成果を踏まえて、今後はデータベースシステムの情報を生かしてより的確な救急外来トリアージが行われるような医療体制整備を進めていくことを予定している。
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