研究課題/領域番号 |
22590464
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
河野 健一 岐阜大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (60536499)
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研究分担者 |
丹羽 雅之 岐阜大学, 医学部, 教授 (40156146)
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キーワード | e-portfolio / 自己省察 / プロフェショナリズム教育 / e-ラーニング / 地域体験実習 / 医療面接実習 / インターネットテュトーリアル |
研究概要 |
本学は,医学教育共同利用拠点「医学教育開発研究センター(MEDC)」を有する大学として,医学教育の改善を目指し,ICTを活用したe-Learningシステムの構築を推進している。本申請により開発を計画している学生の自己評価と省察さらには自身の足跡作りを基本とした電子ポートフォリオの導入・改善・発展により、より完成度の高い6年一貫プロフェショナリズム教育を行うことを目的とする。 本年度の研究実施状況 (1)MEDCでは設立当初から、e-learning型IPE学習支援ツールとしてインターネットテュトーリアル/楽位置楽The Tutorialを開発・実践してきた。このシステムにe-portfolio機能を追加した。すなわち、従来行ってきたコース終了時のレポート提出を、学生の自己評価・省察を伴ったe-portfolio型とし、教員はこれに対しフィードバック、評価を行うシステムを構築した。http://www.medc.gifu-u.ac.jp/ (2)22年度に導入した地域体験実習版電子ポートフォリオをベースに、4年生で実施している医療面接実習におけるe-ポートフォリオの構築を検討した。なお、本学臨床実習改革にともない、医療面接実習の形態が24年度に大幅に改正されることが明らかとなり、この変更に基づいたポートフォリオのデザインを検討中である。導入は24年度に実施する。 (3)全国の医療系e-learning研究者・実践者の情報交換、共同研究推進の場として「第6回医療系e-learning全国交流会」を第43回医学教育セミナーとワークショップ(S&W)と共同開催した。あわせて本交流会の全国組織化を図り、「医療系eラーニング全国交流会」を立ち上げた。http://jmel.jp/ (4)MEDCでは全国医療系研究者を対象としたFDであるS&Wを年4回開催している。この受付システムの更なるバージョンアップを企画・開発し、24年度に導入予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究実績の概要本年度の研究実施状況(2)に記載したように、23年度に導入予定であった医療面接版e-ポートフォリオはカリキュラムの改訂にともない医療面接実習の形態が24年度に大幅に変更される。このため、導入を延期し、24年度に新形態に沿ったe・ポートフォリオの構築・導入を図ることとした。
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今後の研究の推進方策 |
(1)実施が延期された新カリキュラムに沿った新たな医療面接実習用電子ポートフォリオシステムを構築し、実践する。 (2)引き続き基礎医学、臨床前教育、クリニカルクラークシップなどあらゆるレポート提出に対応可能な汎用型電子ポートフォリオ評価システムを構築していく。 (3)大学院版(修士・博士課程)e-ポートフォリオ機能を開発・実践する。 (4)現在構築中の医学教育S&W用の受付システムを完成させ、24年度中に導入する。
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