日本の診療所の開業形態は、医師一人のソロ・プラクティスが主流である。そのため、プライマリ・ケアの提供基盤が脆弱であり、例えば在宅療養支援のための24時間体制などの確立が難しい。そこで、欧米で普及しているグループ・プラクティスを日本にも導入できないか、その可能性について検討した。 研究活動として、日本プライマリ・ケア連合学会に「グループ診療の実践に関するワーキンググループ」を設置して、平成23年から4年間にわたり毎年開かれる学術集会において「グループ診療」に関するシンポジウムを企画実施した。また、グループ診療の利点や期待される機能について、外国の事例や国内での実践例を書籍に取りまとめて出版した。
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