連携研究者 |
木田 厚瑞 日本医科大学, 医学部, 教授 (90142645)
桂 秀樹 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (20277213)
水流 聡子 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80177328)
加藤 省吾 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (80516766)
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研究概要 |
本研究はCOPD診療における医療の質を確保するための手段として標準化されたクリニカルパス=PCAPS(患者状態適応型パス)を用いた.これはパスを電子的に提供するだけでなく,診療内容を特定の行為に基づくユニットに細分化することで診療過程,所用時間,アウトカムを可視化することが可能になるシステムである.本システム上にCOPD診療・連携パスを構築し,またCOPD増悪時の治療内容を調査し,医療機関ごとの診療内容の違いを可視化することで,その違いをベンチマーキングした.その結果,感染症コントロールや呼吸リハビリ導入の遅れなどにより入院期間が延長する可能性が高いことが判明した.一方,プライマリケア医の実態調査ではスパイロメトリーによる診断確定,急変時の対応,増悪の診断と治療が最も困難な場面であった.これらをサポートできるシステムを構築する必要がある.
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