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2011 年度 実績報告書

グループホームのケアスタッフに対する支援体制の構築に向けた実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22590493
研究機関久留米大学

研究代表者

古村 美津代  久留米大学, 医学部, 准教授 (70320249)

研究分担者 石竹 達也  久留米大学, 医学部, 教授 (60232295)
キーワードグループホーム / ケアスタッフ
研究概要

平成23年度は、平成22年度にグループホーム(GH)のケアスタッフ及び管理者に実施した全国調査の結果を分析した。その結果、GHのケアスタッフは、夜勤時の不安、認知症ケアに対するジレンマ、夜間の火事の心配、雇用条件に対する不満を抱えていることや年齢、経験月数、雇用形態、年収などがケアスタッフのバーンアウトやGHQと関連していることが明らかになった。また、ケアスタッフの約9割が研修の必要性を感じていることや研修の参加希望があることが明確になった。研修内容としては認知症の悪化予防やレクレーション、コミュニケーション、リハビリテーション、高齢者の栄養管理に基づいた調理方法などの研修希望が多いことが明らかになった。
管理者に対するアンケート調査では、すべてのGH管理者が研修の必要性や研修参加の希望があることが明らかになった。また、約6割の管理者は、研修は自治体で実施すべきであると考えていた。現在、実施している研修は、約8割のGHにおいて高齢者の人権、認知症について、認知症高齢者とのコミュニケーションの研修は実施していたが、約7~8割の施設において入浴や排泄、移動、食事などの具体的介助についての研修は実施していなかった。しかし、ケアスタッフの半数以上は、認知症高齢者の日常生活の具体的援助方法の研修を希望していた。これらのことから、GHケアスタッフに向けての研修の必要性やその内容が明らかになった。これらの調査結果は、学会や論文にて報告した。また、この調査結果を報告書にまとめ、ご協力いただいた全国121ヶ所のグループホーム及び久留米市48ヶ所のGHに郵送した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究初年度の予備調査の遅れによりアンケートの実施が遅れ、年度毎の達成が全体的に遅れた。

今後の研究の推進方策

久留米市長寿支援課グループホーム担当者、久留米市グループホーム部会と連携し前年度のアンケート結果をもとに研修会を実施していく。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 認知症高齢者グループホームのケアスタッフが抱える困難とその関連要因2011

    • 著者名/発表者名
      古村美津代
    • 雑誌名

      日本公衆衛生学会誌

      巻: 58 ページ: 583-594

    • 査読あり
  • [学会発表] 認知症高齢者グループホームのケアスタッフのバーンアウトとその関連要因2011

    • 著者名/発表者名
      古村美津代・石竹達也
    • 学会等名
      第70回日本公衆衛生学会
    • 発表場所
      秋田
    • 年月日
      2011-10-20
  • [学会発表] 認知症高齢者グループホームにおけるケアスタッフが抱える困難2011

    • 著者名/発表者名
      古村美津代
    • 学会等名
      第12回認知症ケア学会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2011-09-24

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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