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2012 年度 実績報告書

抜去した毛包由来幹細胞によるオーダーメイド医療のための基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 22590507
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

吉川 良恵  兵庫医科大学, 医学部, 助教 (10566673)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードオーダーメイド医療 / アトピー性皮膚炎
研究概要

低侵襲で得られる細胞系である抜去毛包に付着する毛包バルジ領域幹細胞より得られたケラチノサイト(毛包バルジ由来ケラチノサイト、hair follicle-derived Keratinocyte : FDK)を、オーダーメイド医療に利用することを目的とした。
アトピー性皮膚炎(AD)履歴を有するドナー由来FDK(A-FDK)と対照群由来FDK(C-FDK)での遺伝子発現を解析した。A-FDKでは、無処理ではインフラマゾームの構成分子のNLRP2発現が、インターフェロンγ添加24時間ではIL32産生能、インフラマゾームによるpro-IL1βから成熟型IL1βの転換能が高いため、IL8やCXCL1等の産生能が上昇することが示唆された。
続いてADとの関連性が報告されるIL1RL1,IL4,IL4RA,IL12B,IL12RB1,IL13,CCL5,CCL11,CCL17,CCR4,IRF1,IRF2,MS4A2,TNFA,ADRB2,PLA2G7,DUSP1,RAB31,IFITM2& IFITM3遺伝子とその周辺領域30か所のSNPと、IL32発現誘導の関連を調べた。その結果、CCL5に近接するrs2107538とCCL17に近接するrs5030969がADの有無に弱い相関性を示した(オッズ比 2.45と2.47,何れも90%信頼区間においては有意、95%では有意性無し)が、IL32発現誘導能とは相関しなかった。よってSNPタイピングによるAD予測は困難であった。
続いて、インターフェロンγ添加直後から24時間までのFDKでの遺伝子発現変動を解析した。その結果、STAT1のリン酸化制御因子の発現差が見出された。以上より、ADへの寄与ファクターを研究する上で、FDKを利用した遺伝子発現解析は有効なツールであることが示された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Transcriptional Analysis of Hair Follicle-Derived Keratinocytes from Donors with Atopic Dermatitis Reveals Enhanced Induction of IL32 Gene by IFN-γ2013

    • 著者名/発表者名
      Yoshie Yoshikawa
    • 雑誌名

      International Journal of Molecular Science

      巻: 14 ページ: 3215-3227

    • DOI

      10.3390

    • 査読あり
  • [学会発表] アトピー性皮膚炎罹患ドナーから培養したバルジ由来ケラチノサイトはIFN-γ刺激によって高いIL32産生能を有する2012

    • 著者名/発表者名
      吉川良恵
    • 学会等名
      日本分子生物学会
    • 発表場所
      マリンメッセ福岡
    • 年月日
      20121211-20121214

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公開日: 2014-07-24  

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