研究概要 |
バイオプシーせず低侵襲で得られる抜去毛包より培養したバルジ領域幹細胞由来ケラチノサイト(FDK)を、オーダーメイド医療に利用することを目的とした。アトピー性皮膚炎患者と非罹患コントロール由来FDKの遺伝子発現比較解析より、前者は後者よりインフラマゾーム構成分子のNLRP2発現が高く、Wntシグナル阻害因子DKK1の発現が低かった。またそれぞれの細胞にIFN-γを添加24時間後のIL32,IL1B,IL8,CXCL1等の遺伝子発現がアトピー性皮膚炎群ではコントロール群に比べ有意に高いことが明らかとなった。このことは前者でIFN-γ応答能が高まっていることを示す。よって、FDKを用いアトピー性皮膚炎予測の可能性を示すことができた。
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