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2011 年度 実績報告書

小麦胚芽蛋白質合成系を活用したレジスチン特異抗体の作成と全自動測定システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22590530
研究機関愛媛大学

研究代表者

西田 亙  愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (80271089)

研究分担者 大澤 春彦  愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90294800)
大沼 裕  愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (00294794)
キーワード糖尿病 / レジスチン / インスリン抵抗性 / モノクロナール抗体 / ELISA
研究概要

平成22年度に得られたクローンのうち、ELISAのサンドイッチ法に使用可能な組み合わせを検討したが、十分な感度が得られなかった。そこで、再度マウス免疫を実施した。モノクローナル抗体のスクリーニングには、前回のGST融合ヒトレジスチンではなく、His標識ヒトレジスチンをコーティングした96穴プレートを用いることとした。現在、クローニングを実施中であり、完了次第、ELISA系の確立を行った後、抗ヒトレジスチン超高感度ELISAを開発する予定である。
平成21年度から、東温市で実施している臨床疫学前向き調査「東温スタディ」では、平成23年度までに1500名のサンプル回収が終了し、今夏で合計約2000名の血清サンプルと各種血液生化学、循環器検査、睡眠時無呼吸検査、湾イフコーダによる活動度評価、自律神経検査、栄養調査、生活習慣アンケート結果が揃う予定である。これらのサンプルを用いて、超高感度ELISAによる血中レジスチン測定、およびインスリン抵抗性と環境因子との関連性の解析が可能となる。
平成22年度から実施している、愛媛県歯科医師会との共同臨床研究では、県内20施設の歯科医院の協力により、研究が進んでおりこれまでに720名の外来患者の随時血糖値測定を実施した。これらの患者を対象に、指尖部からの濾紙採血、歯肉溝浸出液を回収し、空腹時血糖、空腹時血中インスリン、血中レジスチン、歯肉溝浸出液レジスチンを定量することで、慢性歯周炎進行度とインスリン抵抗性の関連を解析する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

初年度に得られたモノクローナル抗体では、十分な盛度を持つELISA系を確立できず、研究を予定通りに進めることができなかった。このため、スクリーニング方法を変更し、再度クローンの樹立に取り組んでいる。

今後の研究の推進方策

本研究の当初の目的は、ヒトレジスチン自動計測系の確立にあった。しかし、医学研究/臨床検査の観点からは、現在のELISAよりも100~1000倍高感度にレジスチンを計測できることが、より重要であると考え、超高感度ELISAの開発に取り組んでいる。歯科医師会とのこれまでの研究により、一般歯科医院には多くの糖尿病患者や耐糖能異常者が、通院していることが明らかになっている。歯科における糖尿病患者のスクリーニングと早期発見のためにも、濾紙採血や歯肉溝浸出液から、各種サイトカインが計測できることは大変意義深く、新しい知見をもたらすことができると考えられる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 検査ONE POINTインスリン抵抗性の評価検査2012

    • 著者名/発表者名
      西田亙, 大澤春彦
    • 雑誌名

      SRL宝函

      巻: 32 ページ: 43-46

  • [雑誌論文] Relatively lower central aortic pressure in patients with impaired insulin sensitivity and resistance : the Toon Health Study2011

    • 著者名/発表者名
      Tabara Y, Saito I, Nishida W
    • 雑誌名

      J Hypertens

      巻: 29 ページ: 1948-1954

    • 査読あり
  • [学会発表] 地域一般住民において血中レジスチンはOGTT正常型かつ非肥満群のインスリン抵抗性/感受性指数と関連する東温スタディ2011

    • 著者名/発表者名
      西田亙, ら
    • 学会等名
      第54回日本糖尿病学会年次学術集会
    • 発表場所
      北海道札幌市
    • 年月日
      2011-05-19

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公開日: 2013-06-26  

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