研究課題/領域番号 |
22590537
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
荒川 秀俊 昭和大学, 薬学部, 教授 (70129807)
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キーワード | テロメラーゼ / 生物発光 / ピロリン酸 / テロメア / ガン診断 / ルシフェラーゼ |
研究概要 |
本研究は、腫瘍マーカとしての新規テロメラーゼ分析法の開発を主とし、さらにその方法を用いてのiPS細胞の判定ならびに創薬的制癌剤スクリーニング法への適用を目的とする。本分析法は、腫瘍細胞由来のテロメラーゼ活性をテロメア修復反応で生じるピロリン酸に着目し、これをピルビン酸ホスフェートジキナーゼ(PPDK)によりATPに変換、次にホタルルシフェラーゼ生物発光により検出することを原理とする。この方法は、従来法で用いる電気泳動や蛍光検出の操作は無く、迅速で簡便にテロメラーゼ活性が測定可能である。本研究は、がんの臨床化学ならびに再生医療などの基礎研究において有用な分析法として利用されるものと考える。今年度は、1.長時間発光型のピロリン酸生物発光法の開発 2.生物発光によるテロメラーゼ活性測定 3.バリデーションの3項目について検討した。その結果、エンザイムサイクリングを用いる発光では、長時間の発光を可能とし、同時に高感度化も達成できた。テロメラーゼ活性測定では、基質プライマーや増幅酵素の至適条件を求め、細胞一個でも測定可能な方法を確立した。さらに精度を向上する目的で、特異性について検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
テロメラーゼの活性測定においての基質プライマー、PCR時のリーバースプライマーの設定が完了した。 さらにPCRでのDNA増幅酵素の選択を行い、特異的酵素を見出した。また発光測定の条件について検討を行い、がん細胞1個においても検出可能な方法を確立した。
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今後の研究の推進方策 |
がん細胞特異的方法の開発を行う。正常細胞、各種がん細胞について、本分析法による測定を行う予定。さらに、再現性などのバリデーションについても検討する予定である。
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