本研究は、ガン診断を目的とした腫瘍マーカーとしての新規テロメラーゼ分析法の開発を主として検討を行った。研究方法は、細胞由来のテロメラーゼ活性をテロメア修復反応とPCRで生じるピロリン酸に着目し、ルシフェリン-ルシフェラーゼ発光により測定する新規な分析法を検討した。その結果、Pisitive、Inactive、Negativeを明瞭に判別することが可能であった。本法により1 cellでもテロメラーゼ活性の検出が可能であった。次にヒトがん由来細胞に本法を適応したところ、ヒト繊維肉腫細胞株とヒト膵臓がん細胞株の2種類共にテロメラーゼ活性を迅速に、かつ正確に検出することが可能であった。
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