研究課題/領域番号 |
22590543
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
尾藤 利憲 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (50324918)
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研究分担者 |
戸倉 新樹 浜松医科大学, 医学部, 教授 (00172156)
日野 亮介 産業医科大学, 医学部, 講師 (30446116)
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キーワード | アレルギー / 光アレルギー / 表皮細胞 |
研究概要 |
職業性皮膚炎を頻繁に生じさせる物質の1つである過酸化水素の皮膚に対する毒性について、倫理委員会の承認を得、健常人の協力もとで、過酸化水素の様々の濃度、暴露時間による皮膚への影響ついて、人の正常皮膚を用いて検討を行った。その結果、過酸化水素の障害は、外傷などのある皮膚では正常皮膚に比較し、数倍の鋭敏さで障害が誘導されることが判明した。また、正常皮膚に障害をおこす濃度と暴露時間も判明し、適正な使用指標となるデータが得られた。同時に検討したストレス応答因子のひとつである転写因子Stat3の活性が過酸化水素で皮膚表皮角化細胞に過酸化水素暴露早期から誘導されることも示すことができ、ストレスに対する早期応答因子として働いていることが示唆された。上記については日本研究皮膚科学会誌であるJournal of Dermatological Scienceに掲載された。また、ケトプロフェンなどの光感作物質について光アレルギー性の評価についてはTHP-1リンパ球を用いてin vitroでの反応性を評価し、部分的には有用であるが、適正濃度や刺激時間などについてはさらなる改善が必要である旨を第28回産業医科大学学会総会で発表した。その後も、光毒性、アレルギーの研究について薬剤性光線過敏症を生じた患者を対象に臨床研究を行い、Photodermatol Photoimmunol Photomed.に報告した。その結果については、第62回、日本皮膚科学会中部支部学術大会にて発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究の目的はある程度、成果として論文化されている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、実用化するにおいて、保健適応外の検査であるため収入を得る手段が困難であり、システムの維持費用の問題が生じることが予想される。
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