研究課題/領域番号 |
22590548
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衛生学
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
白川 卓 神戸大学, 大学院・保健学研究科, 准教授 (30171044)
|
連携研究者 |
塩谷 英之 神戸大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (00294231)
後神 秀基 神戸大学, 大学院・保健学研究科, 助教 (80170447)
松田 宣子 神戸大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (10157323)
渡邊 香織 滋賀県立大学, 人間看護学部, 教授 (30281273)
|
研究期間 (年度) |
2010 – 2012
|
キーワード | 老人性肺炎 / 抗菌ペプチド / β-ディフェンシン(hBD) / ELISA / C-反応性蛋白(CRP) / 唾液 / 炎症マーカー |
研究概要 |
老人性肺炎の予防や早期発見に唾液検査を活用するための検討を行った。早期発見のための炎症マーカーとして唾液中 CRP、口腔内清浄度の指標として唾液中ヒトβディフェンシン(hBD)の定量法を開発した。唾液中 CRP の測定では炎症性疾患患者の血清中 CRP濃度と唾液中 CRP 濃度は r=0.88(P < 0.001)の良好な相関を示し、唾液中トランスフェリン濃度が 1mg/ml 未満の検体に限定すると r=0.96(P < 0.001)のさらに強い相関が認められた。また、唾液中 hBD の測定では hBD が強い陽性荷電を持つことから唾液の前処理法の検討を行なった。唾液を界面活性剤(Tween 20)や希塩酸で処理し、ムチン等の陰性荷電物質から hBD を遊離させることで正確な濃度の測定が可能になった。これらの結果から介護等における老人性肺炎等の早期発見や予防に今回検討した唾液検査が役立つ可能性が示唆された。
|