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2012 年度 実績報告書

ALA併用光線力学療法での中皮腫診断及び治療効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22590555
研究機関聖マリアンナ医科大学

研究代表者

網中 雅仁  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (30231997)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード中皮腫 / 動物実験 / 診断法 / 治療法 / 5-アミノレブリン酸 / PDD / PDT / レザフィリン
研究概要

我が国では新たな石綿の利用が全面禁止されたが、今後は中皮腫患者数の増加が懸念される。しかし、明確な早期中皮腫の診断法や標準治療法は確立されておらず、中皮腫診断法および治療法の開発が急務である。我々は、5-aminolevulinic acid(ALA)の腫瘍集積性を応用し、ポルフィリン(Por)代謝物を用いたスクリーニング法と光線診断法(photodynamic diagnosis;PDD)の有効性を明らかにした(挑戦的萌芽研究;初期中皮腫に対する革新的な診断法および治療法の開発 平成20-21年度)。本研究は中皮腫でのPDD技術を向上させ、光線力学治療法(photodynamic therapy;PDT)の検討項目を精査し発展させるため、ALA投与量と中皮腫集積の至適時間、取り込み、Por代謝物の蛍光強度、中皮腫発症とALA投与後の尿中および血液中Porクリアランス、ALAおよびレザフィリン(LS)併用投与についてラットによる動物実験を実施した。その結果、ALA投与量では100mg/kgを1度、2時間後に200mg/kgを1度の2回、初回投与から6時間後にALA取り込み量が至適投与量・時間であると推定できた。また、中皮腫からALA代謝物と推定されるコプロPorIおよびIII、プロトPorIXが高濃度で検出された。一方、尿中Porは中皮腫発症によって明らかな違いを見出した。これらの解析を行った結果、中皮腫発症と関連性が高いメソテリン濃度とPorとの間に関連性を見出した。また、LS併用投与では、中皮腫へのLS取り込みを十分に確認出来ず、PDT治療には問題のあることが明らかになった。この原因として、ALAとLSの中皮腫への取り込み時間の違い、ALAによる活性酸素の誘導が限定的であったことが推察され、特に腫瘍細胞である中皮腫での至適濃度に時間的な差が生じるためであろうと推察できた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 中皮腫発症ラットにおける酸化ストレスとポルフィリン濃度との関連性

    • 著者名/発表者名
      網中雅仁
    • 学会等名
      第85回 日本産業衛生学会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場
  • [学会発表] ラット気管支洗浄液を用いたアモサイト焼成無害化処理材の急性呼吸器影響評価

    • 著者名/発表者名
      高田礼子
    • 学会等名
      第85回 日本産業衛生学会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場
  • [学会発表] アモサイト焼成無害化処理材料のラット気管支投与後の酸化的DNA損傷からみた慢性影響

    • 著者名/発表者名
      網中雅仁
    • 学会等名
      第71回 日本公衆衛生学会
    • 発表場所
      サンルート国際ホテル山口
  • [学会発表] アモサイト焼成無害化処理材料のラット気管支投与による慢性呼吸器影響

    • 著者名/発表者名
      高田礼子
    • 学会等名
      第71回 日本公衆衛生学会
    • 発表場所
      サンルート国際ホテル山口

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公開日: 2014-07-24  

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