研究課題/領域番号 |
22590564
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
新山 寛 久留米大学, 医学部, 助教 (30309778)
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研究分担者 |
姉川 敬裕 久留米大学, 医学部, 助教 (00511833)
安岡 逸 久留米大学, 医学部, 助教 (10461435)
足達 寿 久留米大学, 医学部, 教授 (40212518)
梶本 英美 久留米大学, 循環器病研究所, 助教 (50349700)
甲斐 久史 久留米大学, 医学部, 准教授 (60281531)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 予防医学 / 心筋障害 / 心不全 / 心血管障害 / マーカー |
研究概要 |
本研究の目的は一般健常人において持続的潜在性心筋障害(ongoing myocardial damage:OMD)の意義を、申請者の所属する久留米大学心臓・血管内科が50年間追跡研究中である田主丸コホートにおいて、①高感度TnTの規定因子、特に他の心血管危険因子との関係、②心血管疾患サロゲートマーカー(心エコー収縮能、頸動脈エコーIMT)との関係、③3年次に予後追跡調査を行い、縦断的研究により心不全発症・心血管疾患発症・死亡との関係を明らかにすることであった。 高感度トロポニンT(hsTnT)測定キットを用いて凍結血清サンプルを解析した。前年度までに基礎解析を終了したた検診データおよび臨床データより作成したデータベースを基に、SPSS統計ソフトを用いて、血中hsTnT濃度の規定因子、その他の古典的心血管危険因子、メタボリックシンドローム関連因子、心エコー図・頸動脈エコー図・血圧脈波検査(PWV, AI)などの心血管サロゲートマーカーと血中hsTnTとの相関関係を解析した。 一般住民において、hsTnTが測定感度以上であったものは、約40%強であった。単変量解析の結果、年齢、腎機能、高血圧、IMT、尿酸値などが有意な因子であったが、多変量解析の結果、独立したhsTnTの規定因子は年齢(p<0.001)のみであった。心房細動に関しては心房細動有病がhsTnTの独立した危険因子であった。 本コホートにおける横断研究では、OMDの可能性を示唆する高感度hsTnTを約40%の一般健常人において検出することができた。しかしながら、多変量解析では年齢のみが独立した規定因子であり、古典的心血管危険因子、心血管疾患サロゲートマーカーとの関係は明らかに出来なかった。今後、縦断研究により一般健常人における高感度hsTnTの意義、OMDの可能性を検討したい。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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