研究課題/領域番号 |
22590565
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
安岡 逸 久留米大学, 医学部, 助教 (10461435)
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研究分担者 |
姉川 敬裕 久留米大学, 医学部, 助教 (00511833)
足達 寿 久留米大学, 医学部, 教授 (40212518)
梶本 英美 久留米大学, 循環器病研究所, 助教 (50349700)
甲斐 久史 久留米大学, 医学部, 准教授 (60281531)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 予防医学 / 動脈硬化 / 血圧脈波 / 心血管リスク |
研究概要 |
本研究の目的は、一般健常人における血小板由来マイクロパーティクル(PDMP)および内皮由来マイクロパーティクル(EMP)の意義を明らかにすることである。具体的には、田主丸コホートにおいて、①末梢血PDMP数とEMP数の規定因子、特に他の心血管危険因子との関係、②心血管疾患サロゲートマーカー(頸動脈エコーIMTや血圧脈波検査AI)との関係、③3年次に予後追跡調査を行い、縦断的研究により心血管疾患発症・死亡との関係を明らかにすることであった。 健診で採血した全血サンプルを既報に基づいたプロトコール(従来法)で超遠心を行いマイクロパーティクル分画を冷凍保存した。このマイクロパーティクル分画を再浮遊しフローサイトメトリー法を用いてPDMPおよびEMPの定量測定を試みた。 前年度までに既報によりPDMPおよびEMP増加がしられている急性心筋梗塞(AMI)患者を対象に予備実験を行ったが従来法では非特異的シグナルが高いことが明らかとなっていた。そこで、AMIサンプルを用いて種々の条件適正化を試み、PDMPについては比較的再現性のある定量測定が可能となった。一方、EMPに関しては最終的にシグナル/ノイズ比の改善が得られず現時点のフローサイトメトリー法では測定限界以下である可能性が示唆された。さらに従来法によるマイクロパーティクル分画が非特異的ノイズを高めている可能性を見出した。 従来法に基づいた予備実験においては一定の結果が得られたが、それは旧式フローサイトメトリー測定装置を用いた実験であり、ノイズ(特にマイクロバブルなど)を拾っていた可能性がある。フローサイトメトリー法の進歩によって測定限界下限が拡がったことで、それがノイズであった可能性が示唆された。今後、さらに分画採取法、フローサイトメトリー法の適正化を行い、既報の確認実験を行い、PDMPおよびEMPの真の意義を明らかにしたい。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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