研究概要 |
平成22年秋から23年冬に向けて糖尿病患者、MPO-ANCA腎炎患者および健常人を対象として、IFN-α産生能、サイトカイン産生能を測定した。これらの患者は予想通り、IFN-α産生能は健常人群に比較して、低値であった。しかしながら、22年秋から23年冬にかけて、関西地区では、新型を含めインフルエンザの大きな流行はなく、患者群・健常人群いずれにおいても、私たちの把握している範囲では罹患者がいなかった。23年春以降、再度詳細な調査を実施し、インフルエンザのみならず、他の感染症、歯周病などについて、検討する予定である。また、23年初めから、同じく易感染性疾患である慢性閉塞性肺疾患についても検討できる体制を確立、同様にIFN-α産生能低値群であることを確認した。更にIL-2,IL-4,IL-5,IL-12,IL-13,GM-CSF,IFN-γ,TNF-αのサイトカイン産生能についても測定できる系を確立し、対象者はTh1タイプ、Th2タイプに大きく分けられることを明らかにした。
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