放射線被ばくのバイオマーカーとしてヒトメタロチオネインアイソフォーム遺伝子の利用 を考え、ヒト培養細胞にX 線を照射(1 Gy~16 Gy)して24 時間後のメタロチオネイン遺 伝子の発現パターンを調べた結果、メインアイソフォームであるMT-2A やMT-1X などほ とんどのアイソフォームが抑制を受ける一方、マイナーアイソフォームであるMT-1H 及び MT-4 は明らかに誘導されることを見出した。今までに知られる金属や酸化ストレスによる 発現パターンとは明らかに異なり、X 線被ばくのバイオマーカーになる可能性が示された。
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