研究概要 |
目的・方法:糖尿病腎症の極早期診断法と地域住民における新たな心血管疾患発症予測法の確立を目的に、新たな診断法として開発されたHPLC法尿アルブミン測定の日本人での糖尿腎症発症予測能・心血管疾患発症予測能の検討をするため、 (1)正常アルブミン尿(従来的には糖尿病性腎症がない)糖尿病患者のデータベースを構築しフォローアップを開始する。 (2)日本人における尿アルブミンの心血管疾患発症予測能を評価するため、従来法尿アルブミン・新しいHPLC法尿アルブミンの地域住民におけるデータベースを構築し長期フォローアップを開始する。 実績: 1.(1)に関して当院外来通院中の通常腎症がないと考えられる正常アルブミン尿2型糖尿病患者約100例で早朝尿・外来随時尿を採取した。当初200例の計画であり現在も検体収集中である。検体収集に引きつづき、HPLC法、従来法(免疫法)による尿中アルブミン測定に入る.同時に登録患者の患者背景、普段の臨床データも収集中である。その後2年目の検体収集に移り、外来での糖尿病腎症発症有無をフォローしていく。 2.秋田県北秋田市の住民検診とタイアップし,現在1年目の尿検体収集中であり(検診4-5月でスタート済み:約1500人の尿検体収集予定)引き続き測定に入る。2年次の尿検体収集のための北秋田市との日程調整を今年度後半行う。
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