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2011 年度 実績報告書

HPLC法尿アルブミンの糖尿病性腎症発症・地域住民での心血管疾患発症予測能の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22590576
研究機関秋田大学

研究代表者

成田 琢磨  秋田大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (70282168)

研究分担者 藤田 浩樹  秋田大学, 医学部, 講師 (30333933)
キーワード尿アルブミン / HPLC法 / 糖尿病腎症 / 心血管疾患
研究概要

本研究の目的:糖尿病腎症のさらなる早期診断法と地域住民における新たな心血管疾患発症予測法確立をめざし、(1)新たな診断法としてのHPLC法尿アルブミン測定法の糖尿病腎症発症予測能検討、(2)日本人においての尿アルブミンの心血管疾患発症予測能評価のため、正常アルブミン尿糖尿病患者のデータベースを医療機関(当院外来)、地域(秋田県北秋田市)において確立する。
実績:平成22年から着手、計画をすすめ。平成23年度、当院において約100名の正常アルブミン尿糖尿病患者の尿検体(早朝尿、随時尿)、各患者の基礎データを収集した。また北秋田市の検診とタイアップし約1300人の尿検体(早朝尿)、基礎データを収集した。これらの検体に関して、HPLC法尿アルブミン、通常の免疫法尿アルブミン、トランスフェリンの測定を終了した。
結果の分析は途中であるが、HPLC法尿アルブミンと通常の免疫法アルブミンではかなりの乖離があり、臨床的意義が違うこと、また酸化ストレスマーカーの尿中80HdGとの検討では両者とも緩やかな正相関があり、同一の意義もあることが判明した。80HdGとは尿トランスフェリン、4型コラーゲンは相関せず、糖尿病腎症の早期診断マーカー相互で、臨床意義が異なることが判明した。さらに平成24年度では1年経過のデータを収集し、糖尿病腎症発症予測能、心血管疾患発症の予測能の検討に移りたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画通り、1年目の検体収集が特に北秋田市では予定の1000人を超え、今年度2年目の検体の収集とフォローに入ることになる。病院の患者検体は100名程度であり、今年度症例を追加、データベースを200名程度に広げたい。当初の予定でほぼ進行し、3年間でデータベース構築は十分終了できる。

今後の研究の推進方策

今年度、地域住民(北秋田市)では2年目の検体収集がすでに開始されている。病院の患者検体も収集に入る予定である。これらが終了後、検体の測定、種々基礎データを整理しデータベース化し、フォローアップ(腎症発症、心血管疾患発症の追跡)に入る。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 2型糖尿病患者の正常アルブミン尿範囲内での尿アルブミン値は尿中8-OH-dGと相関する2012

    • 著者名/発表者名
      成田琢磨, 他
    • 学会等名
      第55回日本糖尿病学会年次学術集会
    • 発表場所
      横浜市
    • 年月日
      2012-05-19

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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