本研究の目的は 1) 糖尿病腎症や心血管疾患の発症を予測できる尿中アルブミンの新たな測定法のHPLC法の診断能を検証することと、2) 日本人における尿中アルブミンの心血管疾患発症予測能を評価するための地域住民でのデータベースを構築することにある。秋田学医学部附属病院において約100名、また北秋田市において約1300人の尿検体、基礎データを収集した。HPLC法と通常の免疫法尿アルブミンではかなりの乖離があり、臨床的意義が違うこと、また地域住民の1/5は慢性腎臓病、すなわち腎不全、心血管疾患の発症高リスクであることが判明した。引き続きフォローアップ研究につなげていく。
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