研究課題/領域番号 |
22590586
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
楠 隆 京都大学, 医学研究科, 非常勤講師 (00303818)
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研究分担者 |
森本 剛 京都大学, 医学研究科, 講師 (30378640)
東 あかね 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (40173132)
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キーワード | アレルギー / 学童 / 疫学調査 / 食習慣 / 生活習慣 |
研究概要 |
(研究の目的) 学童期アレルギー疾患と小児肥満や食習慣、生活習慣の関連に注目し、学童期の食習慣、生活習慣がアレルギー疾患の発症や経過に及ぼす影響につき小学校1年から5年に至るまでの5年間前向きに調査する。その結果をもとに、アレルギー疾患の発症または悪化予防を目的とした家庭や学校でのより適切な指導につなげる。 (平成22年度の実績) 本年度は近江八幡市教育委会を通じて近江八幡市内のすべての公立小学校1年生保護者(約800名程度)に本調査に関する同意書を配布、約650名(全体の80%程度)から同意を得た。それら保護者に対して、今後4年間の前向き調査の基礎となる各参加学童の背景に関する基礎調査票(妊娠中の経過、乳児期の栄養法、身長・体重の発育経過、親の喫煙状況、兄弟数、託児所への通所歴、予防接種歴、家族のアレルギー疾患歴など)を配布、回収した。得られた調査票に関する匿名化、記号化の作業が行われ、今後外部業者へ委託してデータベース化する予定である。 一方、今回の調査の事前調査として行った平成20年の近江八幡市小学5年生対象の生活習慣病予防検診を利用したアレルギー検査結果から、学童の血清脂質(総コレステロール値及びLDLコレステロール値)レベルがアレルゲン感作率と相関するという興味深い知見を見出し、学会報告及び論文発表を行った。この結果は、学童期の食習慣、生活習慣の改善がアレルギー疾患進展を予防する可能性を示唆するものであり、今後の本研究の進展に期待が持てるものとなった。
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