研究課題/領域番号 |
22590591
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
玉江 和義 大分大学, 教育福祉科学部, 准教授 (80341527)
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研究分担者 |
入江 正洋 九州大学, 健康科学センター, 准教授 (00248593)
平野 雄 北九州市立大学, 国際環境工学部, 教授 (40258629)
河井 一明 産業医科大学, 付置研究所, 教授 (60161262)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 学校保健 / 生体内酸化ストレス |
研究概要 |
本研究においては,一見すると健康問題など無いようにみえる高校生・大学生の健康状態をより詳細に評価できる基準を見出し,特に学校保健で役立てることのできる基礎資料を得ることを目的に,生体内酸化ストレスレベル,抗酸化レベル,脂肪細胞分化誘導能,血液生化学,ライフスタイルなど種々の健康関連要因について検討した.高校生ならびに大学生を対象として末梢静脈血と尿の採取を行ない,同じく健康・生活に関する疫学的な調査を行なった.以上によって得られた変量を分析した結果,血清中の生体内酸化ストレスレベルと抗酸化レベル,ならびに尿中酸化ストレス指標である8-Hydroxydeoxyguanosine(8-OH-dG)のレベルは極めて良好であった.一般的には,これらのような酸化ストレス損傷レベルを反映する種々のマーカーは,老化と関係しているため,本研究対象者が年齢層が若いことから,先行研究結果と同傾向の結果を示している.その中でも,トップアスリート大学生の値は著しく良好あり,同じく先行研究で発表されているオリンピック選手のレベルとほぼ同等であった.これらに鑑みると,思春期前後より継続して競技スポーツを実施してきている者は,一般に健康状態が良好であると認識されるが,分子的レベルにおいても運動の継続的実施が有効であることが示唆された.ただし,この生体内酸化ストレスレベルおよび抗酸化レベルと8-OH-dGレベルの関連傾向が顕著ではなかったこと,脂肪細胞分化誘導能の測定結果に何らかのバイアスが掛かっている可能性が見出されたこと,その他の変量との関連性が多岐にわたっており,明確な傾向が完全に見出せてはいないこと,など今後の喫緊の課題も見出されている.
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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