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2012 年度 実績報告書

肥満傾向児出現率の地域差要因に関する横断研究

研究課題

研究課題/領域番号 22590602
研究機関岩手医科大学

研究代表者

八重樫 由美  岩手医科大学, 医学部, 助教 (90453315)

研究分担者 坂田 清美  岩手医科大学, 医学部, 教授 (50225794)
研究期間 (年度) 2010-10-20 – 2013-03-31
キーワード学校保健 / 予防医学 / 健康教育 / 小児肥満 / 地域差要因
研究概要

本研究では、肥満傾向児の割合の高い地域(県北地域)と全国平均に近い地域(県中央地域)を対象とし、小児肥満に結びつく具体的な要因を明らかにすることを目的として、小学4年生の身体測定値のデータ収集と児童とその保護者に健康・生活習慣と食習慣に関するアンケート調査を実施した。平成22年度はパイロットスタディを行い、平成23年度は県北地域47校、県中央地域28校を対象として児童、保護者に同様の調査を実施し、児童2,218名(男子1,101名、女子1,117名)、保護者2,157名から回答を得た。肥満度は、県北地域では肥満者の割合が11.5%、県中央地域では7.2%(男子:県北地域11.2%、県中央地域7.3%、女子:県北地域11.9%、県中央地域7.2%)であり大きな地域差がみられた。児童のアンケート調査の結果から、肥満割合の高い県北地域の児童は、肥満の少ない県中央地域と比して、生活習慣では、通学手段として車やバス利用が多い、勉強時間が短い、相談相手がいないこと、食習慣では、給食の残食が多い、おやつをあまり摂取しない、野菜摂取量が少ないこと、また、生活習慣病については知っているが、メタボリックシンドロームについての知識がないことが分かった。保護者のアンケート調査の結果からは、県北地域で栄養を考えた献立にしていない、保護者自身の健康感があまりよくない傾向がみられた。さらに、両地域の児童を肥満の有無で分けて解析した結果、肥満関連要因として、給食を完食する、早食いであることがあげられたが、一方でおやつをあまり摂取しない、外食を好まないという負の関連がみられた。肥満児童は自分の体型を認識しており、健康について考える傾向がみられることから、肥満は早期介入によって防ぐことが可能であると考えられた。今後はこれらの結果を踏まえ、肥満改善を主とした食・生活習慣改善プログラムの作成に取り組む予定である。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] Factors associated with overweight in fourth-grade Japanese children

    • 著者名/発表者名
      Yumi Yaegshi
    • 学会等名
      30th Annual Scientific Meeting Obesity 2012
    • 発表場所
      San Antonio, TX, the U.S.
  • [学会発表] 岩手県の小学生における肥満有病率の地域差要因に関する研究

    • 著者名/発表者名
      八重樫由美
    • 学会等名
      第71回 日本公衆衛生学会総会
    • 発表場所
      山口県 山口市
  • [学会発表] 肥満有病率の異なる2地域における小学4年生の肥満関連要因の検討

    • 著者名/発表者名
      八重樫由美
    • 学会等名
      第59回 日本学校保健学会
    • 発表場所
      兵庫県 神戸市

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公開日: 2014-07-24  

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