近年、社会経済的地位と健康のかかわりが指摘され、欧米では経済的に低位におかれた個人でがん死亡率が増加することが報告されている。今回我々は経済的ゆとり感とガン検診受診状況、ガン発症予防行動(禁煙、適正体重維持)、健康習慣(運動習慣、野菜摂取)、ガンに関する知識等とのかかわりについて cross-sectional study を行った。関東の2都市(に協力を求め、在住の 20 歳から 80 歳までの住民 6004 名を性別、年齢で層化抽出し、経済的ゆとり感、生活状況、教育歴、ガンに対する知識や生活習慣、ガン検診受診状況に関する質問を施行。経済状況を「大変苦しい」「苦しい」と答えた人を経済的ゆとりのないグループとし、「普通」以上と答えた人を経済的ゆとりのあるグループとし stata11 を用い比較を行った。
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