研究目的は前向きコホート調査により、都市部中高年就労者のCT撮影による腹部内臓脂肪とメタボリックシンドロームを構成するリスクコンポーネントならびに生活習慣の関連を検討するためである。男性3550名、女性880名の登録を終え最長は10年目に入った。結果は、内臓脂肪はメタボリックシンドロームのリスクコンポーネントである高血圧、高血糖、高中性脂肪血症の発症に正の相関を認めた。一方、HDL-コレステロールの低下について関連を認めていない。生活習慣における歩数調査では、メタボリックシンドロームに該当する者では週末に歩数が減少している可能性が示唆された。これら得られた成果については、現在(Impact of abdominal fat accumulation on the development of risk components of metabolic syndrome in middle-aged Japanese workers.他2報として)投稿中である。
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