研究課題/領域番号 |
22590621
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 中村学園大学 |
研究代表者 |
内田 和宏 中村学園大学, 短期大学部・食物栄養学科, 講師 (70301679)
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研究分担者 |
八田 美恵子 中村学園大学短期大学部, 食物栄養学科, 助手 (70413622)
城田 知子 中村学園大学, 名誉教授 (80069781)
清原 裕 九州大学, 医学研究院, 教授 (80161602)
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キーワード | 久山町研究 / 栄養疫学 / 公衆栄養学 / 生活習慣病 / 食習慣調査 / 身体活動調査 |
研究概要 |
1.本年度の住民健診について 住民健診は、6月24日から8月11日までの23日間で、受診者は、男性973名、女性1,297名の計2,270名であった。栄養調査については、現在、入力および点検作業を行っている。また、OSI結果については、栄養調査データの整理が完了した後、データベース化し集計作業に入る。 2.2002年度(第4集団)の追跡研究について 「メタボリックシンドロームと栄養摂取との関連(食物消費構造)」:因子分析の結果、固有値1以上の因子は7因子抽出された。第一因子の正方向には野菜類や大豆製品、藻類、きのこ類などの副菜因子が、負方向には米・酒類因子が抽出された。第二因子の正方向には和菓子類や洋菓子類などの菓子因子が、負方向には米・酒類因子が抽出された。因子得点の平均的なQ3群を基準とした時のリスクは、第二因子で正方向(菓子因子)へ行くほど、または負方向(米・酒類因子)へ行くほどリスクが増加した。第一因はMetSのリスクに関連しなかった。 「メタボリックシンドロームと栄養摂取との関連(乳・乳製品)」:性、年齢、喫煙習慣、飲酒習慣および身体活動量を調整後のオッズ比は、0.63(0.41-0.96)であった。牛乳・乳製品との相関がみられた、栄養素をそれぞれ個別にロジスティックモデルに投入した結果、リスクはやや弱まったが、牛乳・乳製品はMetSとの関連が示された。また、判定基準別で最も関連のみられた項目は、高血圧であった。その他の診断基準で明らかな関連はがみられなかった。
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