研究課題
1.本年度の住民健診について住民健診は、6月27日から9月27日までの25日間であった。住民健診受診者のうち、栄養調査(簡易版・生活習慣等の項目を含む)受診者は男性1,114名、女性1,469名の計2,583名であった。入力作業が終了しデータセット作成の最終確認作業中である。また、昨年度実施した栄養調査については最終確認が終了し、平成27年度中にデータセット化が完了した。2.研究成果について本年度の成果の一部として、メタボリックシンドローム(MetS)とグライセミックインデックス(GI)グライセミックロード(GL)との関連について2002年のデータを用い検討したので報告する。久山町における2002年度の成人健診を受診した40~79歳の2,319名を対象とした。栄養調査は自記式食事歴法質問票(DHQ)を用いた。DHQにより得られたGIおよびGLを五分位(Q1-Q5)に分け、ロジスティック回帰分析により性、年齢、BMI、喫煙習慣、飲酒習慣、運動習慣、既往歴(脳卒中、心筋梗塞、その他心疾患)、エネルギー摂取量、食品群摂取量(野菜、果実、肉、魚介、食塩)を調整したときのMetSおよびその構成因子のリスクを検討した。GIの最も低い群(Q1)に対し、最も高い群(Q5)群で、MetSのオッズ比は1.42(95%CI: 1.03-1.94、傾向性P値=0.02)で有意なリスクの上昇を認めた。調整因子のうち、食品群摂取量を食物繊維摂取量に変えて検討した結果も同様であった。GLについてはMetSと有意な関連は認められなかった。MetSの判定基準ごとの検討では、GI、GLともHDLコレステロール低下リスクと有意な関連がみられたが、その他の構成因子とは関連は認められなかった。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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