研究課題
基盤研究(C)
申請者は水溶性が高い種々の薬毒物を錯体とし、極性有機溶媒で抽出し、エレクトロスプレーイオン化(ESI)質量分析(MS)法での高感度検出を可能にしてきた。その研究過程で性質が類似している一群の薬毒物は類似の条件で錯体の生成と検出が可能、即ち同時分析が可能であることが示唆された。従って、本研究では混合している薬毒物を群として一斉分析する方法の開発に努めた。また、通常の質量分析では妨害物を除くために、また混合した薬毒物を分離するためにカラムを使用しているが我々の方法ではタンデムマス(MS-MS)を用いることにより、妨害物を除き、かつ混合した薬毒物を分離するので、高価なカラムが不要である。またカラムによる分離には 30 分程時間を要するが我々の方法ではその時間は不要である。この 3 年間の研究成果として、1.シアン・アザイドイオン群、2.貴金属群、3.甲状腺機能低下イオン群の一斉分析が可能となった。我々の同時分析法は、時間、費用の面で法医学、救急医学分野に利点をもたらすものである。
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http://hikumano.hama-med.ac.jp/dspace/