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2010 年度 実績報告書

過酸化脂質及びオキシステロールの法医診断への応用

研究課題

研究課題/領域番号 22590633
研究機関神戸大学

研究代表者

浅野 水辺  神戸大学, 医学研究科, 准教授 (90283879)

研究分担者 上野 易弘  神戸大学, 医学研究科, 教授 (30184956)
キーワード酸化ストレス / 過酸化脂質 / オキシステロール / 動脈硬化 / 虚血性心疾患 / 高感度分析 / 免疫染色
研究概要

酸化ストレスが糖尿病や虚血性心疾患、急性薬物中毒、ショックなど種々の病態に関与していることが明らかになってきた。しかし、法医剖検試料を対象とした酸化ストレスの評価法は未だ確立されていない。本研究の目的は、過酸化脂質およびオキシステロールが法医実務に応用可能な酸化ストレスのバイオマーカーとなる可能性を検証することである。(1)脂質酸化物の分析法の改良:我々の従前の方法では過酸化脂質はpgレベル、オキシステロールはngレベルの定量分析が可能であるが、法医剖検試料に応用した場合、必ずしも感度が十分でない。そこで、本年度は、オキシステロールのより高感度かつ高精度な分析法の確立をめざし、試料の前処理法の改良によるHPLC-UV分析、LC-MSによる分析を試みた。その結果、限外濾過による試料精製および固相抽出法の変更、移動相の改良によってHPLC-UV法での分離度と感度の向上が得られたが、LC-MSではイオン化が不良であった。総じてこれらの改良法はヒト剖検試料(血液、大動脈、心筋、肝臓)中の脂質酸化物定量には十分ではなかった。LC-MSおよびLC-MS/MSでの分析法を検討中である。(2)酸化ストレスの免疫組織学的検討:粥状硬化症(大動脈)および虚血性心疾患(心筋)、アルコール性肝障害(肝臓)を対象に7-ketocholesterolならびにヘキサノイルリジンの免疫染色を行った。粥状硬化の進行した大動脈では7-ketocholesterol、ヘキサノイルリジンともに内膜下で染色性が増加した。死後経過時間が染色性に大きく影響した。現在、死後24時間以内に採取した試料に限定して染色性の差違、局在を検討中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 免疫組織化学染色による入浴中急死に関する法医学的研究2010

    • 著者名/発表者名
      櫻田誠、浅野水辺、長崎靖、久世亜澄、中川加奈子、森近舞、近藤武史、谷野真理、上野易弘
    • 学会等名
      第94次日本法医学会学術全国集会
    • 発表場所
      タワーホール船堀(東京都)
    • 年月日
      2010-06-24

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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