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2012 年度 実績報告書

過酸化脂質及びオキシステロールの法医診断への応用

研究課題

研究課題/領域番号 22590633
研究機関愛媛大学

研究代表者

浅野 水辺  愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90283879)

研究分担者 上野 易弘  神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30184956)
研究期間 (年度) 2010-10-20 – 2013-03-31
キーワード酸化ストレス / 過酸化脂質 / オキシステロール / 動脈硬化 / 免疫染色 / 定量分析
研究概要

酸化ストレスが種々の病態に関与していることが知られており、生体においては血清や尿を試料として比較的簡便に酸化ストレスを評価する方法が確立されつつある。しかし、法医剖検試料における酸化ストレスの評価法は確立されていない。本研究の目的は、オキシステロールや過酸化脂質が法医実務に応用可能な酸化ストレスマーカーとなる可能性を検討することである。(1)オキシステロールの LC-MS/MS による高感度・高精度分析法の確立をめざしたが、剖検試料での定量は感度ならびに回収率、再現性の点で十分な結果が得られなかった。このため、UV-HPLC法で大動脈粥状硬化病変のオキシステロールの定量を行った。その結果、動脈硬化病変では7-ketocholesterol、7-hydroxycholesterol, 27-hydroxycholesterolが増加していた。正常血管壁から7-hydroxycholesterol は検出されなかった。測定感度の向上により、正常血管にも7-hydroxycholesterol が存在する可能性はある。病変部位でオキシステロールが増加していることから、同部への酸化ストレス負荷の可能性が示唆された。(2)昨年度に引き続き粥状硬化病変部の7-ketochokesaterol およびヘキサノイルリジンの免疫染色を行ない、その局在を明らかにすることで、粥状硬化の病態解明を試みた。7-ketochokesaterol およびヘキサノイルリジンは血管内膜に強く発現しており、泡沫細胞の集積部位と概ね一致した。増加しているのは、低比重リポタンパク質中のコレステロール或いは脂質由来の酸化・過酸化物である可能性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Estimates of exposure to cold before death from immunohistochemical expression patterns of HSP70 in glomerular podocytes.2012

    • 著者名/発表者名
      Makoto Sakurada, Migiwa Asano, Motonori Takahashi, Azumi Kuse, Mai Morichika, Kanako Nakagawa, Takeshi Kondo, Yasuhiro Ueno
    • 雑誌名

      Int J Legal Med

      巻: - ページ: -

    • DOI

      10.1007/s00414-012-0806-3

    • 査読あり
  • [学会発表] 剖検事例における血中ヘキサノイルリジンは飲酒習慣を反映するか

    • 著者名/発表者名
      浅野水辺,森近舞,近藤武史,高橋玄倫,久世亜澄,中川加奈子,上野易弘
    • 学会等名
      第65回日本酸化ストレス学会学術集会
    • 発表場所
      あわぎんホール(徳島市)
  • [学会発表] 腎糸球体におけるHSP70発現と死亡時環境温度推定マーカーへの応用の試み

    • 著者名/発表者名
      櫻田誠,浅野水辺,長﨑靖,久世亜澄,森近舞,中川加奈子,近藤武史,高橋玄倫,上野易弘
    • 学会等名
      第96次日本法医学会学術全国集会
    • 発表場所
      アクトシティ浜松(浜松市)
  • [備考] 神戸大学大学院医学研究科法医学分野ホームページ

    • URL

      http://www.med.kobe-u.ac.jp/legal/research.html

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公開日: 2014-07-24  

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