研究概要 |
覚醒剤(METH)の中毒作用におよぼすストレスの影響を検討した。組織変化では,短期,長期実験ともに,ストレス下でのMETH投与で最も障害が顕著に観察された。短期実験ではHeatshockprotein(Hsp)が重要な役割を果たすが,長期では種々の遺伝子が障害と防御に関して関与することが分った。Glucocorticoidreceptor(GR)遺伝子多型が,ストレス下でのMETHの心筋毒性,生体内酸化に影響する可能性が示唆された。下垂体の核濃縮様変化にも影響がみられた。現在,METHの大腿骨骨形態に与える影響,脳細胞の活性化についてさらに検討を続けている。
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