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2012 年度 実績報告書

脳梗塞症罹患後安定期における健康寿命阻害因子の分析と予防法構築のための研究

研究課題

研究課題/領域番号 22590655
研究機関鳥取大学

研究代表者

古和 久典  鳥取大学, 医学部, 准教授 (30284003)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2015-03-31
キーワード脳血管障害 / 健康寿命 / 日常生活動作
研究概要

脳梗塞発症後のADL低下促進因子・阻害因子を明らかにするため,急性期に入院を必要とした脳梗塞と一過性脳虚血発作を対象とし,大学病院を事務局として各地域の基幹3病院(鳥取県立中央病院,山陰労災病院,松江赤十字病院)とhospital-basedで登録式追跡調査を継続した.
調査開始にあたり,個人情報保護と連結した追跡調査が可能であることを念頭においた登録システムとして,各病院で患者登録(コンピューター入力)をした後,個人情報をはずした内容のみを事務局で統合するシステム(プログラム)を作成し,運用中である.
2012年度末には,大学病院および基幹3病院から1,153例(男性653例,女性500例;平均年齢75.0歳)の登録症例があった.NINDSのStroke Stroke Data Bankの診断基準に則った治療開始時の脳梗塞臨床病型の各頻度は,心原性脳塞栓症 28.1%,アテローマ血栓性脳梗塞(artery to artery塞栓症を含む) 31.7%,ラクナ梗塞 14.1%,一過性脳虚血発作 6.0%,その他 0.4%,分類不能 19.7%であった.再発例が25.1%を占めた.危険因子保有率は,高血圧59.7%,糖尿病57.9%,脂質異常症57.4%,喫煙33.0%(うち禁煙16.1%),2合以上の大量飲酒21.0%であった.急性期病院退院時のmodified Rankin scaleは,0~1が42.7%,2~3が28.0%,4~5が23.6%,6(死亡退院)が5.9%であった.
新規登録と並行して,登録症例の危険因子の管理・治療状況や再発の有無など臨床像の詳細な解析を進めている.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

各医療機関ごとにデータを入力するにあたり,用語の理解や危険因子の解釈など差異が生じることがあるが,その都度,一元化した対応を決めて解決させている.おおむね順調に進展している.

今後の研究の推進方策

4病院で新規の登録を継続するとともに,登録した症例は1年ごとにADLを中心とした追跡調査を行い,集計して統計学的解析を行うとともに,さらにバイオマーカーによる予測因子の検討を進め,健康管理対策や社会資源の利用法に関する考察を行っていく.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 血清尿酸値と脳梗塞急性期の運動機能との関連性の検討2013

    • 著者名/発表者名
      河瀬真也
    • 学会等名
      第38回日本脳卒中学会総会
    • 発表場所
      グランドプリンスホテル新高輪(東京)
    • 年月日
      20130321-20130323

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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