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2011 年度 実績報告書

禁煙後の体重増加機構の解析~摂食中枢関連ホルモンとピロリ菌の影響について~

研究課題

研究課題/領域番号 22590659
研究機関大分大学

研究代表者

阿部 航  大分大学, 医学部, 准教授 (80336297)

研究分担者 竹島 史直  長崎大学, 医学部, 准教授 (70284693)
キーワード禁煙 / GLP-1 / H.pylori
研究概要

平成23年度は、本研究において禁煙補助として選択している「バレニクリン」の副作用(自動車運転中の意識消失発作による自損事故)が新聞、テレビなどマスコミで報道された影響もあり、自動車運転等の危険を伴う機械の操作を治療中は避けなければならなくなった。このため副作用の説明後に、治療を選択する禁煙希望者は減少している。
これらの問題もあり、本年エントリー予定数20例の内、本研究には7例しかエントリーできなかった。ピロリ菌抗体陽性者は1例であり、いずれもピロリ菌に対して無治療であった。本年度も検体数が少なく、解析には不適であったが、禁煙成功例においては、禁煙後2週間から体重増加が認められていた。体重増加について禁煙初期の方が、後期よりも体重増加が強い傾向が認められた。また摂食中枢関連ホルモンの動態について摂食中枢刺激ホルモンである「グレリン」に一定の傾向は認められなかった。また摂食中枢抑制ホルモンである「GLP-1」において、禁煙初期に増加傾向が認められた。
今年度の結果からは、ピロリ菌の影響を推定することはできなかったが、禁煙後の体重増加機構には、GLP-1が何らかの関与をしている可能性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究において、禁煙補助薬として選択した「バレニクリン(チャンピックス[○!R])」が、その副作用である意識消失発作による自動車運転中の自損事故が2例続き、医薬品医療機器総合機構(PDMA)から医薬品適正使用のお願いが出されたことなどから、郊外に立地している当院において、禁煙治療を希望される患者が減少している。このため本研究へのエントリー数が増えない原因となっている。

今後の研究の推進方策

禁煙補助薬をバレニクリン単独としていたが、ニコチネルパッチへの変更も可能とする。
研究参加施設を、外部に求める。

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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