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2012 年度 実績報告書

禁煙後に生じる体重増加機構の解析~摂食中枢関連ホルモンとピロリ菌の影響について~

研究課題

研究課題/領域番号 22590659
研究機関大分大学

研究代表者

阿部 航  大分大学, 医学部, 准教授 (80336297)

研究分担者 井上 圭太  長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (20515829)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード禁煙 / 摂食中枢関連ホルモン / グレリン / GLP-1
研究概要

★禁煙成功者の約2/3で体重増加が認められるが、今年度エントリーされた23例中(男性19例、女性4例)脱落4例を除く、19例中18例で体重が増加していた。体重増加は禁煙早期から認められ第1週で平均1.01±0.81kg、第2週で1.27kg±0.95kg、第4週で1.764±1.51kgの体重増加が認められた。19例の内2例がピロリ菌感染者であったが、禁煙後にいずれも体重は増加していた。わずか2例の検討ではあるが第1週+0.85kg、第2週+1.15kgと増加傾向を示しており、非ピロリ菌感染者群と傾向に差はなかった。
★摂食中枢関連ホルモンであるグレリンとGLP-1について、禁煙前後での血中濃度について検討を行った。グレリンは摂食中枢を刺激する作用を有するが、禁煙前に得られた値は16.43±11.73 fmol/mlであった。禁煙後第1週 14.65±7.28 fmol/ml、第2週12.47±5.67 fmol/ml、第4週13.17±7.57 fmol/mlであった。禁煙後に減少傾向を示していた。一方摂食中枢を抑制すると考えられているGLP-1について、 禁煙前に得られた値は10.88±13.19 pmol/Lであった。禁煙後第1週4.95±0.93 pmol/L、第2週4.6±0.81 pmol/L、第4週5.18±1.28 pmol/Lであった。GLP-1も同様に禁煙後に減少傾向を示していた。
★今回得られた知見から摂食中枢刺激系ホルモンであるグレリンは、体重増加と比例せず減少傾向を示したのに対して、摂食中枢抑制系ホルモンであるGLP-1は減少傾向を示していた。仮説として禁煙後の体重増加にはグレリンが増加し、反対にGLP-1が減少する両方が原因として必要と考えていたが、本研究からはGLP-1が単独で禁煙後早期の体重増加に影響を与えている可能性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2014-07-24  

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